原因①ヘアサイクルの乱れ
<正常なヘアサイクル>
正常なヘアサイクルは、長く固い髪の毛が1日平均100本前後抜けます。
<乱れたヘアサイクル>
乱れたヘアサイクルでは、短くて柔らかい髪の毛が抜けます。
また、抜ける本数も目立ってきます。
原因②加齢によるもの
加齢に伴い、DNAが損傷することで17型コラーゲンが分解されます。
すると毛包幹細胞が表皮に移動し、毛穴が縮小、フケや垢の原因となります。
この毛包幹細胞を取り巻いている「コラーゲンの減少」と「立毛筋の衰え」が抜け毛の要因です。
毛髪再生のキーパーソンとなる「バルジ領域」
毛髪の根元より、少し浅い部分にあるのが「バルジ領域」です。
これまで、髪の成長には毛根を刺激することが一番であると考えられていましたが、近年「バルジ領域」が、髪の健康には欠かせない部分であることが分かってきました。
「バルジ領域」には「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」という2つの幹細胞が存在します。
毛包幹細胞・色素幹細胞それぞれが細胞分裂を起こすことで、毛母に細胞の元を供給する仕組みになっています。
そして「毛母細胞」は毛乳頭から送られる栄養によって、髪の毛が成長するのです。
毛包幹細胞・色素幹細胞について
幹細胞とは”もとになる細胞”とも呼ばれています。
「毛包幹細胞」
髪を作る構造の大部分を作り出す重要な幹細胞です。
毛根を包む筒状のもので、毛包の下部には「毛母細胞」や「毛乳頭」があり、新しい毛の育つ場所です。
「色素幹細胞」
色を作る細胞で、損傷すると白髪の原因の1つになります。
細胞を活性化し増殖できる機能があり、メラノサイトを作り白髪を黒髪にします。